車がないと困る田舎の高齢者。親のことを考えてみた。

 

 

親が高齢になりました。

 

車の運転が心配です。

 

近年、高齢者の自動車事故が増えています。

ニュースを見るたびに考えてしまいます。

 

わたしの住む地域は九州の山と海に囲まれたのどかな地方です。

 

そんな車がないと困る田舎に住む高齢者はどうしたらいいんだろう?

 

今回は田舎の高齢者の車問題。わが家の場合を考察します。

 

この記事はこんな方におすすめ

  • 車がないと不便な地方に住む親を持つ方
  • 親が高齢者になり車の運転をいつまでするか不安な方

スポンサーリンク

高齢の親がまだ車を運転している理由

高齢者 車 田舎

 

わたしの父は車、母は原付バイクを運転します。

 

公共交通機関もさほど充実していない地域に住んでいるので、バスは1時間に1本あるかないか、電車は近くにはありません。

 

実家は山の途中にあり、近所にはお店もないところです。

はっきり言って車がないと不便な所に住んでいます。

仕事をしているので車がないと困る

わたしの両親は農家です。

まだ現役で農業をしています。

 

トラックや軽トラ、乗用車、トラクター、コンバイン。

運転する車はいろいろです。

 

農業をする以上どうしても車は必要になります。

 

若い時に比べたら、耕作する範囲も少なくなりましたが、収穫した作物をJAや直売所に持っていったり、畑にはトラックで行かなければいけません。

 

荷物や機具の運搬もあります。

毎日車に乗る必要があるのです。

車がないと生活に不便

公共交通機関が発達していない田舎暮らしのため、車なしの生活に支障をきたします。

 

バスは1時間に1本あるかないか、電車は最寄りの駅まで車で15分。

 

ふだんの買い物は近くのスーパーを利用しますが、充実度はそこまでありません。

 

かかりつけの医院は歩いて10分ほどのところにありますが、家が山あいにあるので行きはいいけど、帰りは急な坂道をひたすら上ります。

 

大きな病院や眼科、皮膚科などは車で25分ほどの隣町まで行きます。

 

そして、農家なので収穫した野菜などを親戚の家におすそわけするのにも軽トラ移動です。

 

便利なんですよ。

軽トラ。

荷物も乗るし、車体も頑丈。

 

母は車の免許は持っていません。

原付バイクに乗っています。

 

買い物はバイクで行けるけど、ちょっと遠方に行くにはきついです。

 

なので父の車が頼りになるのです。

高齢者の自動車事故。ひとごとではない。

高齢者 車 運転 事故

 

テレビのニュースで高齢者の自動車事故の報道を見るたびに、ひとごとではない状況が伝わってきます。

 

いつ、わたしの親も事故を起こすか不安はあります。

 

家の近くで救急車や警察が通ったら、うちの親じゃないよね?とドキッとします。

 

 

現に最近、会社の上司が自動車事故にあい、場所を聞いたら実家近くで、事故の相手もうちの父と同じ年だったので思わず電話して確認しました。

 

その時、父は家で昼寝していたようです。

 

ホッと安心したと同時に、いつまで車の運転できるのかな・・ということが頭をよぎりました。

 

ないと困る。

だけど事故は心配。

 

父は自動車免許の高齢者講習はクリアしています。

80歳になりますが視力も裸眼で1.2あります。

 

わたしよりいいじゃん。

 

農家という職業柄、体力には自信があり、メタボ知らずでここまで来ました。

 

畑の細い山道や離合困難な場所もトラックでスイスイ行けてるので技術面では同年代の高齢者より衰えてはいないと思います。

 

ですが、事故は突然やってくるものです。

 

わたしもそうでしたから。

そのときの記事です↓

あわせて読みたい

追突事故発生!弁護士費用特約を使ってみた話

 

自分が車で交通事故を起こすこともありえるし、自分が被害者になる場合もあるということです。

 

年の割には元気な親を見て、「うちはまだ大丈夫だろう」と少し前までは思っていました。

 

・・が、そんなのわかりません。

 

わたしの住む地域では高齢者も普通に車の運転をしています。

 

わが家のように農家や自営業で、まだ仕事をしている、病院への通院、買い物、孫の学校や塾の送迎。

 

車の運転がまだできるということは、その家にとって重要なことです。

 

地方では3世代同居も多く、わたしの住んでいる地域も例外ではありません。

 

そんな時、車の運転ができる祖父母がいたら、生活もスムーズになります。

田舎の人は歩かない!?近所でも車を使う

田舎 近くでも車使う

 

車に頼る原因のひとつに田舎の人は歩かないということがあげられます。

 

都会の人は歩くペースも速く、公共交通機関も充実しているため自動車を持たなくても暮らせます。

 

田舎は一人一台、車を持っているので、いつ、何時でも自動車に乗ってしまいます。

 

これは高齢者に限ったことではありません。

若い人もそうです。

 

ちょっと近くの歩いて5分もかからないスーパーですら、家を出たらつい車に乗り込んでしまうのです。

 

(というか、わたしがそうです。)

近くでさえも歩かず車を使ってしまうところも問題点だと感じます。

親が車の運転をできなくなった時の交通手段を考える

行きつく先はやはり両親が車の運転をできなくなった時の移動手段です。

 

父も80代。母は70代。

充分な高齢者です。

 

実家には父と母、わたしの姉、3人で住んでいます。

最近、姉と父の車の運転について話をしました。

 

やはり、一緒に住んでいるだけあり、父の状態もわたし以上にわかっています。

 

姉は父が車の運転ができなくなった時のことを考えて、自分の車を買い替えると言っています。

 

両親が乗り降りがしやすい少し大きい普通車にするとのこと。

わたしも買い物や通院など手伝うつもりです。

 

しかし、平日の昼間は姉もわたしも仕事をしているので急に休みは取りにくい環境です。

 

そこが一番のネックです。

わが家の子供達は現在高校生です。

 

これからもう一息子育てがあります。

 

そして、教育費も大学進学となると負担がかかってきます。

なので、仕事はやめるわけにはいきません。

 

そこで自家用車以外に交通手段はないか調べてみました。

 

自治体によって、乗り合いタクシーがあることがわかりました。

 

乗り合いタクシーとは?

前日までの予約で、自宅から病院や駅、お店まで他の乗客との相乗りで利用できるタクシーです。

 

路線バス運賃並みの低料金、タクシーのように自宅まで迎えに来てくれるという利点があります。

 

わたしの住む地域にも乗り合いタクシーはありました。

 

調べたところ、特定のバス停までしか運行しておらず、電車の駅や大きな病院には周らないルートです。

 

運行ルートや時間を見ても、実家からは使いづらいと感じました。

 

 

実家は山あいにあるので自転車も乗るのはむずかしいです。

 

普段のスーパーでの買い物は週末まとめ買いや、わが家の買い物のついで買いですませることができると思います。

 

病院への通院は、場合によっては平日に行かなければいけないときもあるので、姉とわたしの仕事の兼ね合いを見て、交互に送迎という方法もあります。

 

頭の中でシミュレーションしても現実はそうはいきません。

ですが、もうすぐそこまで車の運転をやめる時が近づいています。

 

今も、週末に親が用事がある場合は姉が運転手になって送迎してくれています。

ありがたいです。

 

親が車の運転ができなくなったら姉妹で協力し合いカバーしていこうと思います。

親が運転できなくなったとき

  • 姉と協力して病院、大きな買い物などの送迎をする。
  • ふだんの買い物は週末のまとめ買いや、平日わが家の買い物と一緒に買う。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。